セミの羽には、ナノサイズの突起があり、まるで剣山のように規則正しく並んでいます。この突起は水をはじいて雨でも飛びやすくしたり、光の反射を抑え、敵に見つかりにくくするなど様々な働きが知られています。
関西大学の伊藤健教授らの研究で、抗菌作用があることがわかりました。それは突起が細菌の膜を破壊し、それにより菌が分裂と錯覚し自らを切断する酵素を出すことで死滅するそうです。
セミの羽を模した素材では２時間ほどで表面から菌がほぼいなくなったそうです。
これは、抗生物質が効かない薬剤耐性菌にも有効で、院内感染対策に役立つことが期待されているそうです。

日経新聞　11月6日朝刊サイエンス面
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65753470U2A101C2MY1000/?fbclid=IwAR0QemxT48mG-h5EVVajzeuRZfWz30lk0attpG_9g3QKaGRFJImG_2UvTxI

Facebookにも投稿しています