赤信号、みんなで渡れば…
6月20日の日経新聞サイエンス面に興味深い記事が掲載されていました。
小さいころに学習雑誌で読んで、ものすごく怖かった「人食いバッタ(多分そう書いてありました)」。一度そのバッタの大群が通り抜けると、植物はおろか、馬や牛、ライオンまで食べられてしまい何も残らないと、挿絵入りで書かれており、こんな怖いバッタが日本にやってきたらどうしようと、夜寝られなくなっていました(推定4歳ごろ)。
そんな狂暴なバッタが、おとなしい単独で行動するバッタと同じ種で、集団になると姿形や性質も変化する「相変異」という現象が影響しているそうです。
発見から100年近くの研究により生まれてくる環境(生活環境)が一つの要因であるそうです。バッタでは、体や脚が触れ合うほどの密集な環境で育つと、脚が短く、羽が大きくなり長い距離を移動できる体形に変化し、集団行動を好むようになるそうです。
体が擦れあう刺激で、体内のホルモン量が変化し、形状の変化を引き起こすそうです。また興味深いことに、目の前の仲間の変化も「相変異」のスイッチになっているとの研究もあるそうです。
ほんと、不思議ですよね。
まぁ、集団になると「相変異」するのはバッタだけでなく、ヒトもそうですね。
ひとりだとおとなしい人なのに。とよく聞きます。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD07BN80X00C21A6000000/